私たちの日常生活には、スマートフォンやWi-Fi、電子レンジなど、数多くの電子機器が溢れています。
これらの機器は、すべて電磁波を利用しており、便利な反面、電磁波の影響について気になる方も多いのではないでしょうか。
そんな中、手軽に手に入るアルミホイルが電磁波を遮断するという話を聞いたことはありませんか?
本記事では、電磁波の基本的な仕組みから、アルミホイルが本当に電磁波を遮断できるのか、その理由や実験方法、さらには実用例までを初心者にもわかりやすく解説します。
これを読めば、電磁波とアルミホイルの関係について、しっかりと理解することができるでしょう。
アルミホイルを頭に巻くとかよく言うよね…
あれって効果あるの?
電磁波とは何か?その基本的な仕組みを理解しよう
電磁波は、電気と磁気のエネルギーが一緒になって波のように伝わる現象です。
光、ラジオの電波、X線などが電磁波の一例です。電磁波は光速で伝わり、その波長や周波数によって異なる特性を持ちます。
私たちの日常生活では、スマートフォンやWi-Fi、電子レンジなど多くの機器が電磁波を利用しています。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
アルミホイルが電磁波を遮断できる理由とは?
アルミホイルは電磁波を遮断する特性があります。
その理由は、アルミニウムが導電性の高い金属であり、電磁波を反射する性質を持っているためです。
アルミホイルに電磁波が当たると、電磁波のエネルギーがアルミニウムの表面で反射され、中を通り抜けることができなくなります。
この特性を利用して、電子機器のシールドや電磁波の漏れを防ぐ用途に使われています。
アルミホイルで遮断できる電磁波とは?
アルミホイルは実際にどのような電磁波を遮断する効果があるのでしょうか。
以下は、アルミホイルで遮断可能な主な電磁波の例です。
ラジオ波(RF)
- ラジオやテレビの放送に使用される電波で、周波数は約30kHzから300GHzの範囲です。アルミホイルはこれらの波長の電磁波を効果的に反射し、遮断することができます。
マイクロ波
- 家庭用の電子レンジで使われる周波数(2.45GHz)や、Wi-Fiの一般的な周波数(2.4GHzおよび5GHz)も含まれます。アルミホイルはこれらのマイクロ波を遮断するのに有効です。
赤外線(IR)
- 赤外線は通常、熱エネルギーとして感じられるもので、リモコンなどの通信にも使われます。アルミホイルは赤外線を反射することで遮断できますが、完全に防ぐことは難しい場合もあります。
いわゆる電波と呼ばれるものには反射・吸収する効果はありますが、低周波の電場に関しては効果が低いです。
実際の実験で確認!アルミホイルの遮断効果を検証
実際にアルミホイルの電磁波遮断効果を確認する簡単な実験を紹介します。
スマートフォンをアルミホイルで包んで、電話やWi-Fi信号が遮断されるかを試してみましょう。
スマートフォンがアルミホイルに包まれた状態で電波が届かなくなれば、アルミホイルが電磁波を遮断している証拠です。
この実験で、アルミホイルの効果を簡単に確認できます。
家庭でできる実験として、以下の手順を試してみてください。
- スマートフォンを用意します。
- スマートフォンをアルミホイルでしっかりと包みます。
- 他の電話でスマートフォンに電話をかけてみます。
- スマートフォンが着信しない場合、アルミホイルが電波を遮断していることがわかります。
この実験で、アルミホイルがどれほど効果的に電磁波を遮断できるかを確かめることができます。
アルミホイルで電波を遮断する実験ですね~
市販のアルミホイルは薄いので何重にも巻かないと遮断されないかもしれません。
遮断できる電磁波の種類とその範囲:アルミホイルの限界
アルミホイルは多くの種類の電磁波を遮断できますが、すべての電磁波を完全に遮断できません。
例えば、非常に高い周波数の電磁波や、特定の条件下では、アルミホイルを透過することがあります。
また、アルミホイルの厚さや包み方によっても効果が変わります。
したがって、アルミホイルの使用には限界があることを理解しておく事が重要です。
安全対策としてのアルミホイルの使い方:どこまで効果的?
アルミホイルを使った安全対策としては、電子機器の簡易的なシールドや、電磁波の漏れを防ぐための包み方があります。
ただし、アルミホイルだけでは完全な防護は難しいです。
より効果的な対策として、専用のシールドケースやフィルムの使用が推奨されることもあります。
アルミホイルの限界を理解し、適切な方法を選ぶことが重要です。
むしろその使い方には注意点も伴います。アルミホイルの使い方について解説するのでぜひ参考にしてください。
アルミホイルを電磁波対策に使用する際の注意点
例えば、高周波遮断効果があるため、「外からの電波を警戒しアルミホイルを窓に貼った」のを想定してみましょう。
確かに外からの電波は遮断されます。
一方でそこに落とし穴あり!
実は室内で使用するWi-Fiやスマホの電波がアルミホイルに反射して室内で飛び交う危険が増してしまいます。
外からの電波を遮断する代わりに、室内の電波を乱反射させてしまうわけです。
つまり、電磁波対策したつもりが全く対策になっていないことになります。
このような商品には要注意:頭に巻いたり帽子にしたりするのは効果があるの?
・アルミホイルを巻いた帽子
・アルミホイルを用いた対策商品
このような商品には注意を払う必要があります。
その対策に意味はあるのか。そこについて考えてみてください。
電磁波対策を行ううえで冷静になって欲しいのはその商品が本当に対策になっているのかという点です。
また、アルミホイルの効果があるとすれば高周波対策になるため、家電や室内配線の低周波には効果がありません。
たとえば、高周波による耳鳴りなどで悩んでいる方には、上記のような商品は一定の効果があるかもしれないという程度でしょう。
電磁波対策にアルミホイルを活用する手段とは?
アルミホイルを活用する手段としては、スマホをの電磁波を遮断したいときや、車のスマートキーを無効化し、盗難を防止したい時などです。
特に、最近ではリレーアタックといった車を盗難する手段が横行しています。
車のスマートキーケースを自作する際に、アルミホイルを活用すれば電波を遮断したケースができるので安心です。
とはいえ、完璧な対策とはいえないため、それ用の商品を購入する方がいいでしょう。
まとめ:電磁波対策にアルミホイルを用いる際は扱いに注意して
ここまで、アルミホイルで電磁波対策ができるのかどうかを解説しました。
実際に、アルミホイルで電磁波を軽減する事は可能です。
それは、高周波(電波)に対してであり、活用する手段もあるといえます。
一方で、電磁波を反射する特徴があり、窓に貼る・頭を覆うなど間違った使い方をすると、電磁波を増強させてしまう危険性があります。
そのため、アルミホイルを電磁波対策に活用する際は、本当に効果があるのかどうかを冷静に考えたうえで行うようにしてください。
不明な点はInstagramのDMにてお聞きくださいね。
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