住宅を建てる際に、エコキュートは必ずと言ってもいいほど勧められますよね。
エコキュートって電磁波対策の必要があるの?
このような質問を受ける事がありました。
エコキュートの電磁波対策について私なりの見解を解説したいと思います。
実は、電磁波よりも気になる部分があります
- エコキュートの概要
- エコキュートの電磁波対策の必要性
- エコキュートの電磁波以外のリスク
そもそもエコキュートって?
エコキュートとは、環境に優しい給湯システムの一種であり、省エネルギーな特徴を持っています。その基本的な仕組みと利点は以下の通りです。
基本的な仕組み
エコキュートは、大気中の熱を利用し、お湯を沸かす給湯システムです。
エコキュートは、ヒートポンプという仕組みを利用して大気中の熱を活用し、お湯を沸かす仕組みです。ヒートポンプ内には熱交換器があり、大気中の熱を吸収して冷媒を加熱します。
加熱された冷媒は圧縮機によってさらに温度を上げ、水側の熱交換器を通じてお湯を沸かすための熱を供給します。その後、冷媒は膨張弁を通って低温になり、再び熱を吸収する準備が整います。
エコキュートは、電気温水器やガス給湯器と比較して、外気の熱を効果的に利用する特徴があります。空気の熱を収集し、高温に加熱する「ヒートポンプユニット」と呼ばれる部分がエコキュートには備わっています。また、お湯を貯めておくための「貯湯タンク」も組み合わせて使用されます。
エコキュートのメリット
エコキュートには以下のようなメリットがあるとされています。
- 省エネルギー:
エコキュートは大気中の熱を効率的に利用するため、従来の給湯器と比べて省エネルギーな運転が可能です。これにより、エネルギー消費量の削減と経済的な節約が実現します。 - 環境にやさしい:
エコキュートの省エネルギーな運転は、二酸化炭素の排出量を削減する効果があります。温室効果ガスの削減に貢献し、地球温暖化防止に寄与します。 - 安全性の向上:
エコキュートはガスや火を使用せず、電気のみで運転されるため、火災や一酸化炭素中毒のリスクが低いです。安全性の高さが特徴的です。
エコキュートについてはパナソニック様のサイトがわかりやすいです エコキュート|Panasonic
エコキュートは電磁波対策の必要があるのか?
仕組みだけみると電気でお湯を沸かすからかなりの電磁波が出ているのでは…と心配される方もいるかもしれません。
これは私の見解ですが、エコキュートは電磁波対策の必要性はありません。
まず、設置場所が屋外である点である程度の距離が取れます。距離が取れるので、直接的な電磁波の影響は受けにくいと考えます。
エコキュートの目の前で作業する事は少ないですよね
結論として、エコキュートに関しては電磁波の心配をする優先度は低いです。
とはいえ、完全にゼロとも言いきれないため、過敏な方にとっては不安な要素になる可能性もあります。
エコキュートはむしろ電磁波以外の部分で問題になっている事が多いです。
その問題を次項で説明します。
エコキュートで問題になっているのは低周波音
エコキュートの電磁波は心配ないとご理解いただけたかもしれませんが、「低周波音」というものが心配されているひとつです。
低周波音は、エコキュートが稼働する際に発生する音を指します。エコキュートは、温水を効率的に暖めるためにポンプや圧縮機を使用しますが、この運転時に僅かな音が発生することがあります。しかし、エコキュートの設計によって、従来の温水器と比べて低周波音が少ないです。
低周波音は、人間の耳で聞こえにくい周波数帯域の音です。しかし、それでも体に影響を及ぼすことがあります。以下に、低周波音の人体への主な影響をいくつか挙げます。
低周波音の人体への影響
心理的影響
低周波音は、長時間にわたって継続する場合や、大きな振動とともに発生する場合に、ストレスや不快感を引き起こす可能性があります。人々は、低周波音が原因でイライラしたり、集中力が低下したりすることがあります。
睡眠障害
低周波音は、寝室での環境に影響を与えることがあります。特に敏感な人々は、低周波音によって睡眠の質が低下する可能性があります。睡眠障害は、日常生活に悪影響を与えることがあります。
健康問題
長期間にわたって低周波音にさらされると、一部の人に健康問題が発生する可能性があります。頭痛、めまい、耳鳴り、吐き気などの症状が報告されています。ただし、個人差があり、すべての人が同じような影響を受けるわけではありません。
電磁波よりも低周波音を気にする方が多いようです。
電磁波を気にするなら屋内環境の見直しを!
エコキュートの電磁波が気になっていた方も、少し安心されたかと思います。
もちろん、影響がゼロとは言い切れませんが、対策の優先度としては低いです。
それよりも、屋内の電磁波環境に対して目を向けて対策していくのが理想になります。
当ブログでは屋内の電磁波対策に関しての記事もあるので、お時間がある際に参考にしてみてください。
また、気になる質問等ありましたらご気軽にお問い合わせください。
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