木造2階は電磁波が高いって聞いたんだけど?
このような質問を受ける事があります。
確かに、木造の2階は電磁波が高い傾向にありますが、それには理由があります。
木造2階=電磁波が高い=対策をしなくてはならない
実はそうではないんです!
必ずしも木造2階が電磁波が高いわけではなく、その理由を正しく知って正しく対策した方がいいです。
この記事では、木造2階の電磁波が高いとされている理由とその対策方法について解説します。
・木造2階の電磁波が高い理由
・木造2階の電磁波対策方法
それでは内容を見ていきましょう。
木造の2階が電磁波が高いとされている理由
ずばり結論からいいますが、木造の2階が電磁波が高いとされている理由は、
- 以前と比べてコンセント数の増加により、2階床下(1階天井裏)に多くの配線が設置されている
- 引き込み線による影響
- 配線のルートが考えられていない
- 1階の天井を高くし、2階床と配線が近くなる
になります。
昔と違って、今の家は配線を隠しているため、どこにどれだけの配線があるのかわかりません。
また、電場は壁・床・人などあらゆる物質を伝搬するため、2階床下に配線があるとで電磁波が高くなり、影響を受けやすくなります。
それぞれ少し詳しくみていきましょう。
理由①:コンセント数が増えて2階床下(壁)多くの配線が設置されている
昔と比べて2階においても使用する家電が増えました。
寝室にはエアコン・テレビ・暖房(冷房)器具・加湿空気清浄機など、さまざまな家電を使っている方もいるかもしれません。
子供部屋も同様ですね。
コンセント数が増える事で、2階の床下・壁に多くの配線が設置される事によって電磁波が高くなる傾向にあります。
理由②:引き込み線による影響
電線から家庭内に電気を引き込むための引き込み線。
その引き込み線が2階の部屋の外にある場合があります。
引き込み線から自宅内の分電盤までの幹線とよばれる線には半径60cmまで強い磁場を発生しているともされています。
そのため、2階の部屋によっては磁場の影響を受ける場合があるので注意が必要です。
理由⓷:配線ルートが考えられていない
現在の日本の住宅は配線を隠すのが一般的です。
そのため、どこに配線があるのかわからないですし、隠してしまうために配線に関しては特に考えていない場合があります。
また、さきほどの引き込み線から分電盤までの幹線が寝室をまたいでいるなど、配線ルートを考えずに設置されている事も多いです。
理由④:1階天井が高く、2階床と配線がより近くなる
最近は土地が狭い代わりに家を大きく見せる傾向があり、1階の天井を高くして1階のスペースを広く取ろうとします。
そうなると、2階床と1階の天井配線の距離が近くなり、結果的には2階の床で高い電場が図れることがあります。
見た目を重視するあまり、電磁波の影響を考えられていない証拠です。
このように、いくつかの理由が重なった結果、木造2階の電磁波は高いといわれています。よって、これらの理由に当てはまらない場合は、木造2階においても電磁波が少ない場合もあります。
木造2階の電磁波が高い場合の対策方法は?
まず前提として、2階の電磁波が高いとされているのは「低周波」になります。
高周波に関してはWi-Fiルーターを2階に設置しているのであれば高くなる可能性は否定できませんが、基本的に2階だから高くなるといった事はありません。
常に変わり続ける高周波の値はなかなか数値として表しにくいのも現状です。
ここでは、木造2階における低周波(電場・磁場)に対する対策方法をご紹介します。
電磁波(低周波:磁場)に対する対策方法
磁場に関しては2階に限らず、電化製品などのスイッチをONにすると本体・コンセント周囲を取り巻くように発生します。
また、前項で説明した通り、電線からの引き込み線によっては磁場の影響を受けやすい部屋があるのも事実です。
磁場に関しての対策方法としては、
距離を取る
これが最善の対策方法になります。
このほかにも、
- 壁の配線(コンセントなど)から距離を取る
- 扇風機、テレビなどの家電から距離を取る
といった方法があげられます。
磁場に関しては距離を取るのが原則になるため、寝室などではなるべく近くにスイッチをONにする家電を置かないようにしてください。
電磁波(低周波:電場)の対策方法
私たち、電磁波測定士は電磁波対策の専門家です。
電磁波の中でも比較的対策がしやすい(対策結果がわかりやすい)電場に対しては特に力を入れて対策しています。
木造2階における電場は以下のような場所で高い数値を示します。
- 2階の床面(床下の配線による影響)
- 2階の壁面(壁面の配線による影響)
- 2階で使用する家電の周囲(コンセントに繋いだ状態でも発生)
配線に対しての対策方法は大幅にリフォームするなどの対策が必要になりますが、とても大掛かりで対処できない方がほとんんどです。
そこで、簡単に電場を90%以上カットする方法として、プラグインアース+アースリネンを用います。
どちらもレジナが製造し、電磁波測定士による販売を取っているアイテムです。
簡単に対策できるアイテムですよ!
これらを用いると床からの電場の影響を限りなく少なくできます。
以下の記事も参考になるかと思いますので、ぜひ参考にしてください。
プラグインアース、アースリネンがどのような製品なのかわからない方は、以下も参考にしてください。
また、壁の配線や家電の配線からの電場の影響に関しては、距離を取りましょう。
電場の数値が高い壁に、ベッドをくっ付けてしまうと電磁波が伝搬して身体に影響を与えます。
そのため、ベッドなどの家具は数センチ壁から離して設置するようにしてください。
家電に関してもできるだけ、人がいる場所から遠い位置で使用するのがコツです。
木造2階の電磁波の数値はどれくらい?
では、実際に木造2階の電磁波の値がどれくらいなのか気になる方もいるかもしれません。
あくまで一例ですし、家屋の条件によっても異なりますが、ぜひ参考にしてみてください。
2階床の電磁波(電場)の値
2階床面の電磁波(低周波)の値です。
電場101.6V/mで基準値(25V/m)の値を大きく超えています。
床下の配線による影響が大きいです。
2階壁の電磁波(電場)の値
2階の壁も電場36.6V/mで基準値を僅かに超えています。
コンセントの近くになるとさらに高い値を示すため、壁面の配線からの影響が考えられます。
プラグインアース、アースリネンによる対策後の電磁波(電場)の値
プラグインアース接続前 敷布団上電場:77.8V/m
プラグインアース+アースリネン対策後 電場:0.2V/m
対策前:77.8V/m → 対策後:0.2V/m
アースリネンによる対策ができているのがわかりますね!
このように低周波の電場に対しては簡単に対策ができます。
プラグインアースとアースリネンの組み合わせはかなり優れたアイテムです。
木造2階の電磁波の値を図るには?
私たち電磁波測定士はしっかりと数値が図れる機器で測定していますが、ご自身でも図ってみたい方も多いはずです。
ここでは、手頃な価格で手に入る電磁波測定器をご紹介します。
電磁波の値を図るアイテムとしては以下の商品があります。
有名なのは上記の商品です。
比較的安定した結果が出やすく、SNS等でも有名なメーカーになります。
もう少し手ごろな商品としては以下のアイテムがあります。
私もこの商品は持っていますが、とりあえず図ってみたい時に活用しています。
どちらの商品も電磁波を測れるので、とりあえず測定してみたい方にはおすすめです。
一方で、電場を図る際の注意点としては、測定者が電場の影響を受けてしまうため、測定した数値がズレやすくなります。
確実な数値を知りたい場合は、日本電磁波協会より有償での電磁波測定の依頼が可能です。
木造2階で電磁波が気になる場合はぜひ対策を!
この記事では木造2階の電磁波が高い傾向にある理由とその対策について紹介しました。
木造2階は必ずしも電磁波が高いとは限りませんが、高い傾向にある場合が多いです。
木造2階で問題になるのは主に低周波の電場で、しっかりと理解すれば対策はできます。
この記事で紹介した方法を参考に、電磁波対策をすすめてくださいね。
なお、当記事で紹介したプラグインアース、アースリネンは当方で取り扱っております。
メーカーの意向によりネット上でのショップ販売はできませんが、気になる方はお問い合わせください。
しっかりと相談・説明の上、対応致します。
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