携帯電話・スマホが普及するにつれて、電磁波の問題が注目されるようになりました。
携帯電話・スマホの電磁波は主に高周波が問題となりますが、充電ケーブルに繋げながらの利用では低周波も問題になりえます。特に、長時間使用される方や頻回な利用・常に身に付けておくなどの使い方が増えると、高周波による健康への影響が心配です。
とはいえ、携帯電話・スマホは現代においてなくてはならないもの。電磁波の影響があるのであれば知っておきたいと思いますよね。
そこで本記事では、携帯電話の電磁波とは何か、影響とはどのようなものなのか、そして、具体的な対策について紹介します。
身近な携帯電話の使用に慣れている方も、この機会にぜひ電磁波について考えてみてください。
携帯電話・スマホの電磁波とは何か|初心者でもわかりやすく解説
携帯電話・スマホは現代社会において、情報交換やコミュニケーション手段として必要不可欠な存在です。しかし、携帯電話・スマホから発信される電磁波が人体に影響を与えると懸念があります。
そもそもスマホから電磁波って出ているの?
このように疑問に思う方もいますよね。
携帯電話・スマホで使われる通信技術は高周波と呼ばれる電磁波そのものです。また、充電中は低周波と呼ばれる電磁波の影響もあるなす。
電磁波とは、電気と磁気の波動が空間を伝わるもので、周波数が高いほどエネルギーが大きいです。携帯電話・スマホで問題となる高周波の電磁波は人体に影響を与える可能性があるとされています。
携帯電話・スマホの電磁波は、通信に使用される電波が主に発信されますが、この電波は周波数帯によって異なり「2GHz帯や2.4GHz帯、5GHz帯など」が一般的です。
携帯電話・スマホから発信された電磁波(高周波)は、周囲の空間を伝わって受信機に届きます。高周波は建物や人体などによって遮られたり、反射したりするのが特徴です。また、電磁波は距離が遠くなるほど弱くなるのも特徴になります。
携帯電話・スマホの普及が進むにつれ、電磁波の影響に関する研究や安全性を確保するための取り組みが必要不可欠と考えますが、実際に携帯電話・スマホの電磁波は何か影響があるのでしょうか。
携帯電話・スマホの電磁波の影響とは
携帯電話・スマホの電磁波は、高周波の電磁波による影響が懸念されています。また、電磁波の影響に関しては、様々な研究が行われています。
例えば、国際がん研究機関(IARC)は、携帯電話の使用による高周波に関して、可能性があるとの評価を行っています。また、高周波にさらされた場合に、睡眠障害や疲労感などの影響があるとの研究報告もあります。
一方で、高周波電磁界による健康被害に関する研究結果には、まだ一定の結論が出ていない現状があります。そのため、WHO(世界保健機関)や各国の保健当局では、高周波電磁界に関する健康リスクについて、引き続き研究を行う必要があるとしています。
電磁波の影響については下記の記事に詳しく書いています。
携帯電話・スマホ以外の高周波でわかりやすいのが、電子レンジです。電子レンジの用途をイメージしてもらうとわかりやすいかもしれませんが、高周波は熱作用を持つといわれています。ただ、携帯電話・スマホの電磁波が強い熱作用を人体にもたらしているかと言うと、そこまでの影響はないと考えている方も多いです。
とはいえ、携帯電話・スマホは通信技術を使っていますし、充電ケーブルに挿した状態で使用すると低周波の影響も懸念されます。そこで、次の項目で携帯電話・スマホの電磁波を防ぐ方法について紹介します。
携帯電話・スマホの電磁波を防ぐ方法
携帯電話・スマホが発する電磁波による影響を防ぐ方法には、以下のようなものがあります。
ここではグッズを使わずに簡単にできる対策方法をご紹介します。
イヤホン・ヘッドセットを使う
まず一つ目は、携帯電話・スマホを使用する際に、イヤホンやヘッドセットを使うことです。携帯電話・スマホを直接耳に当てると、電磁波の影響を強く受けてしまう可能性が高く、イヤホンやヘッドセットを使用すると、電磁波を発する機器からできるだけ身体を離せます。
その際、有線接続のものを選んでください。Bluetoothタイプは通信を用いるため、電磁波を直接耳に受けているのと同じになります。その点は気を付けてください。
携帯電話・スマホの使用時間を減らす
二つ目は、携帯電話・スマホの使用時間を減らすことです。携帯電話を使用する時間が長いほど、電磁波の影響を受ける可能性が高くなります。そのため、必要以上に携帯電話を使用することを避け、通話やメールなどの用途に集中するようにしましょう。
根本的な部分にはなりますが、できるだけ電磁波に曝露する時間を減らすのも重要なポイントです。
ポケットなどに直接身に付けない
三つ目は、携帯電話・スマホを身につけないことです。ネックストラップなど携帯電話・スマホを身につけるアクセサリーが多いですが、その場合、電磁波の影響を受ける可能性が高くなります。そのため、必要ない場合はバックに入れるなどできるだけ身体から離した位置に置きましょう。
また、身体から離せない場合は、機内モードなどで一時的に通信機能をオフにする方法も有効です。
充電ケーブルに挿したまま使用するのは避ける
四つ目は、充電ケーブルに挿したまま使用するのは避ける点です。これは、高周波ではなく低周波対策になります。充電ケーブルをコンセントに挿してスマホの充電をしながら本体に触れてしまうと、低周波(電場・磁場)の影響を大きく受けてしまいます。
スマホは高周波だけの問題ではなく、場合によっては低周波の問題も考えられるのは覚えておいてください。
以上のように、携帯電話・スマホが発する電磁波の影響を防ぐ方法はいくつかあります。これらの方法を実践することで、より安全に携帯電話・スマホの使用が可能です。
電磁波を減らすためのアクセサリー
近年、携帯電話の電磁波を減らすためのアクセサリーが販売されるようになりました。代表的なものには、電磁波カットシールや、電磁波カットステッカー、電磁波カットネックレス、電磁波シャットアウトカバーなどがあります。
たとえば以下のような商品です。
電磁波カットシールやステッカーは、携帯電話本体やバッテリーの貼るだけで、電磁波をカットするとされています。また、電磁波カットネックレスは、首から下げることで身体を電磁波から守るとされています。電磁波シャットアウトカバーは、携帯電話を収納することで電磁波を遮蔽が可能です。
しかし、これらのアクセサリーが本当に効果的かどうかは、科学的に検証されておらず、信ぴょう性には疑問が残ります。実際には、アクセサリーが電磁波を完全にカットすることはできず、その効果は限定的であると考えられます。
また、これらのアクセサリーが電磁波を減らしたとしても、逆に携帯電話の通信品質が低下する可能性もあります。
携帯電話・スマホの電磁波に対する懸念はあるものの、アクセサリーを使う前にまずは携帯電話の正しい使い方を身につけ、適切に使用するのが重要です。また、より科学的に検証された安全性の高いアクセサリーの開発や、より効果的な電磁波対策の研究が進められることが望まれます。
そもそも携帯電話・スマホの高周波は対策できるのか
そもそも高周波は対策が可能なのでしょうか。
結論を言えば、「完全に遮断・対策するのは難しい」です。
もはや現代は通信社会であり、4G・5G・Wi-Fiなどさまざまな電波が使用され、高周波の中で生きているようなもの。また、電子レンジなど身近なものからも高周波が発せられます。
自宅内を高周波対策をしたとしても、一歩外に出れば高周波にさらされますし、自宅内に高周波が入らないような対策をしてしまう(極端な話、アルミホイルで窓をふさぐ)と、自宅内の電波の逃げ道がなくなり、自宅そのものが電子レンジ状態になってしまいます。
高周波も無視できない電磁波にはなりますが、まず優先して対策すべきは低周波と呼ばれているのはこれが理由です。
当ブログでは以下の記事のほかにもさまざまな電磁波対策を紹介しています。ぜひ参考にしてください。
まとめ
この記事では、携帯電話・スマホの電磁波を防ぐ方法についてご紹介しました。
携帯電話・スマホの電磁波としては高周波が問題になることが多いです。高周波は対策がしにくく対策商品も高価の程は不明な場合も多くあります。そのため、根本的な対策としては電源を切る・耳元で使用しないなどの対応となります。
高周波による健康被害も心配されるため、対策をするに越したことはありません。この記事を参考に、携帯電話の高周波に対する対策も考えてみてくださいね。
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