鉄塔の電磁波は影響ある?高圧電線の安全距離を解説します

電磁波測定士をしていると、このような質問を受ける事があります。

・高圧電線の近くには住まない方がいいの?
・送電線の近くに住む人の発癌率が高いって聞いたけど…
・高圧電線の安全距離ってどれくらい?

たしかに、高圧電線はとてつもなく大きな鉄塔によって繋がっており、あまり近付いてはいけない印象を受けますよね。

電磁波の事を少しでも学んだ事がある方にとっては、高圧の電線が大きな磁場を発生させているのは理解ができるはずです。

電磁波の知識が特にない方でも、高圧電線の近くの家はデメリットが大きく、何かの影響が大きそうとネガティブなイメージを持たれます。

実際に、鉄塔や高圧電線の近くにいると何か影響があるのでしょうか。

この記事では、鉄塔の電磁波は影響があるのか、高圧電線に安全距離はあるのかなどの疑問点を解説します。

気になっていた方はぜひ最後までご覧ください。

目次

そもそも鉄塔、高圧線って何?

何となく高圧線といえば鉄塔を繋いでいるものとイメージが沸くと思います。

高圧線には発電所から各家庭に電気を送るために、その名の通り高圧の電流が流れています。

その線を繋ぐ中継が鉄塔です。街中に向かうものもあれば、山の中で走行するものを見たことがあるはずです。

高圧線で問題になるのは、「低周波」になります。高いのか、低いのか漢字一つで難しいですがよく覚えておいてください。

そして低周波には以下のような種類があります。

低周波の種類

・電場:コンセントに繋ぐだけで発生
・磁場:スイッチをONにすると発生

高圧線は常に電気が送電されているわけですから、電場・磁場ともに数値の計測が可能です。

ただでさえ高圧なのを考えると何かしら身体に影響がありそうで、怖いですよね。

鉄塔の高圧電線は安全距離は?一定のの距離を取ればほぼ影響はない

電磁波測定士が所属する日本電磁波協会においては、一定の距離(60m)を保てば基準値以下に下がるため、ほぼ影響がないと考えています。

その理由としては以下の通りです。

・高圧線は高いところにあり、そもそも電場は空気中を伝搬しにくいため影響が少ない
磁場は一定の距離を保てば限りなく少なくなり、人体への影響が少ない値にまで下がる

これにより、高圧電線の安全距離は約60mとしています。

これは一般的な考え方で、条件によって影響が出る可能性がある点は考慮しなければなりません。

実際に鉄塔が近い家で測定しても1mG以下で収まる事がほとんどです。そのため、磁場を気にするのであれば、家庭内での家電の使い方などを考慮した方がよっぽど電磁波対策になると思われます。

とはいえ、気を付けて欲しいのは高圧線からの電磁波は夏に強くなる傾向があり、当然ながら磁場の影響も大きくなります。夏場の午後は一気に電気使用量が多くなるため、磁場による影響も多少なりあるかもしれません。

結論としては、一般的に距離を取っていれば高圧線からの磁場の影響は限りなく少ないです。一方で、夏場など電気が多く使われ、磁場が高くなりやすい時間帯もあるため、基本としては高圧線の近くに家がない方が安心とはいえます。

実際にスェーデンでは、健康被害の報告もあり、送電線の近くには一定の距離を持って建築するよう定められています。

鉄塔や高圧線の近くに住むメリット・デメリットは?

一定の距離を取れば大きな影響はないとしているものの、あえて高圧線の近くには住みたいと思わないかもしれません。

そんな高圧線の近くに住むのにメリットはるのでしょうか。

そのほか、思い当たるデメリットも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

鉄塔や高圧線の近くに住むメリットは?

正直なところあまりメリットを感じませんが、「線下補償料」といった制度が適用になった場合は電力会社から補償料が支払われます。

これは、鉄塔や高圧線が近い事による景観が阻害されたり土地の上を通ったりするためです。

そのほかにも、一般的に敬遠されがちな土地になるため、不動産取得の際の価格が安くなる傾向にあります。

鉄塔や高圧線の近くに住むメリットとしては金銭的な面が大きいです。

でんじい

距離を取れば問題ないとはいえ、新たに土地を取得するなら避けた方がいいかも

鉄塔や高圧線の近くに住むデメリットは?

鉄塔や高圧線の近くに住むデメリットはやはり「安全性」です。

電磁波を気にされる方にとっては、距離を取れば問題ないと知っても気が進まないはず。また、そもそも台風などによる災害の危険もないとは言えません。

そのほかにも、建築が制限されたり景観が損なわれたり、さまざまな問題が起こり得ます。

少なからずこのサイトを気になって見に来た方は、高圧線の傍に住むのは積極的には選ばない方がいいです。

電磁波の数値が気になる場合は電力会社にお問い合わせを

鉄塔や送電線の近くは一定の距離さえ取れば電磁波の磁場に関してはさほど気にする必要はありません。

それでも電磁波の数値が気になる方もいると思います。

私たち電磁波測定士は、家屋内における測定を専門としているため、屋外の測定は基本的に実施していません。

ご自身で電磁波測定器を購入するのも一つの手段ですが、屋外で計測したところで数値上で問題になる可能性は低いです。

鉄塔や送電線の電磁波が気になる場合は、電力会社にお問い合わせしてみてください。

中部電力、磁界測定の参考サイトはコチラ

送電線の近くに住む人の発癌率は?

高圧の送電線の近くは高磁場になるため、DNA損傷などのリスクが心配されます。さきほどから説明する通り、安全距離は60mと考えておりますが、条件にもよるため確実なものとは言えません。

送電線の近くに住む人の発癌率」を気にされる方が多いですが、送電線=発癌率が高いという認識は、1992年にスェーデンで発表された論文によるものが大きく関係します。

その論文を簡潔に紹介すると以下のような記載があります。

電磁波=発がんを考えるきっかけとなったスェーデンの論文
  • 高圧送電線の近くに住んでいる子供の小児白血病の発生率が4倍になった
  • 0.3μT(マイクロテスラ)の環境で生活していると発がん率が高くなった

ただし、これは後に統計学上で起こりうるデータの多重比較問題によって出てきた結果と関連付けがありました。

このほかにも、送電線に限らず電磁波(磁場)に関連した発がん率と関連付けた研究が多く発表されています。それらの研究は関連性がないとされているもの、関連する可能性があるとされているものなど結果はさまざまです。

国際がん研究機関(IARC)においては超低周波磁界の発がん性について、以下のように結論付けています。

国際がん研究機関(IARC)による超低周電磁界の発がん性
  • 超低周波磁界は「人間に対して発がん性があるかもしれない」(グループ2B)

グループ2Bは、「人への発がん性を示す証拠が限定的であり、動物実験での発がん性に対する証拠が限定的、または十分な証拠がない場合に用いる」とされているため、捉え方が人それぞれなのが現状です。

確かに、大手機関などがデータを元にした結果だけをみると電磁波で発がん性が上がるといった見解は否定的になるかもしれません。

とはいえ、私としては、このような意見がある以上はまったく問題がないとは言いきれないと考えています。

そのため、送電線の電磁波が気になるのであれば、その対策を考えなければなりません。

鉄塔・高圧線に対する電磁波対策

まず前提として、私が考える鉄塔・高圧線への電磁波対策は「距離を取る」の一択です。

さきに説明した通り、高圧線の低周波において、電場は空気中を伝わりにくいため心配する必要はなく、磁場に関しては60m程度の安全距離が取れていれば問題とは考えにくいと思います。

極論にはなりますが、鉄塔・高圧線に対する電磁波対策は以下の通りです。

鉄塔・高圧線から距離を取る

何度も説明している通り、磁場が発生するものから距離を取るように心がけましょう。それが最善の対策になるからです。とはいえ、鉄塔・高圧線は動きませんよね。

つまり、鉄塔・高圧線の電磁波を気にするのであれば、あなた自身が離れるしかありありません。電磁波対策の難しいところは、気になりだすと心のストレスとなるところです。

磁場に対しては「距離を取る」のが最善の対策方法になるため、安全距離が取れていたとしても気になって仕方がない場合は、引っ越すなど物理的に「距離を取る」一択となります。

電磁波対策グッズは意味をなさない場合が多い

鉄塔・送電線の電磁波は低周波の中でも「磁場」が問題になります。磁場はあらゆるものを通り抜ける性質があるため、基本的には対策が難しい電磁波です。

このような製品が販売されているものの、家電などに対する電磁波には有効な可能性がありますが、常に着用するわけにはいかないですし、何より全身が覆われていないため送電線などによる磁場に対しては不十分です。

でんじい

気になるならその場を離れるしかないのが現状です

鉄塔・送電線を気にし過ぎも病の元!

「磁場」の影響を気にするのであれば、鉄塔・送電線よりも家庭内の家電から発生する磁場の方が影響が大きいです。

一般的に鉄塔の近くには近付けないようになっており、送電線も地上から離れた位置を通っている場合がほとんど。物理的な距離が取れている場合が多く、基本的には気にする必要がないと思います。

この意見をもとに、そうなんだと思う方はそれでいいです。家庭内の電磁波の方がよっぽど影響が大きいといえます。

60m程度の距離が取れているのであれば、よっぽどパソコンや家電の電磁波を気にした方がいいです。

私は電磁波の怖さが重々理解していますし、電磁波(低周波・高周波)のリスクも理解できます。

そのため、鉄塔・送電線で問題となる「磁場」に関しては距離を取る対策が取れていれば問題ないと考えています。

ですから気にし過ぎにならずまずは冷静に考えてみてくださいね。

それでも気になる場合は、引っ越すなどの対策が必要といえます。

電磁波対策の本質は家庭内の電場対策!

私が考える電磁波対策の基本は家庭内の「低周波(電場)」対策です。

低周波の電場は家電などをコンセントに挿しただけで発生します。主な影響としては皮膚刺激・自律神経への影響です。

電磁波過敏症と呼ばれる方々もこの電場による不調が大きいと考えられます。

電場は「プラグインアース」「アースリネン」などの電磁波対策製品で対策が可能な電磁波です。電磁波対策の教科書では、自宅内における電磁波対策やパソコン・寝室などの電場対策方法を紹介しています。

基本的な対策としては「プラグインアース」を用いてアースを取るのが対策で、数値上でも下がるのが確認でき、対策効果がわかりにく電磁波においても安心していただけるアイテムです。

プラグインアースは以下のようなアイテムになります。

でんじい

電磁波測定士の得意とする分野の対策製品です!

このほかにもさまざまな視点で電磁波対策について考えているので、お時間があれば当サイトのほかの記事も参考にしてください。

また、些細な事でも構いません。

気になる事があればわたくし「でんじい」にお問い合わせください。

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電磁波対策に関するご相談であれば、何かしろのヒントをご提供できるかもしれません。

お気軽にお問い合わせくださいね。

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この記事を書いた人

電磁波対策の専門家|電磁波の怖さや影響など気になる情報を発信|電磁波対策商品(プラグインアース・アースリネン)を取り扱っております|販売は直接やり取りが基本なため、DMでご相談をいただいてからとなります|身近なところでできる事から対策を始めてみませんか?|お気軽にお問い合わせください|Instagram↓

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